【調布市】神代植物公園の「植物多様性センター」に、故郷へ里帰りしたミナミメダカたちが展示されています。このメダカたちは、1989年に水生植物園の池の工事が行われる際、貴重な個体群を保護するために生息域外保全として100匹が保護された子孫にあたります。

保護されたミナミメダカは葛西臨海水族園で飼育されて繁殖に成功し、さらに2019年からは危険分散として東京都立農業高校の神代農場でも飼育が開始されて個体数を増やしてきました。

生物には同じ種の中でも地域ごとに異なる遺伝子を持った地域個体群が存在しており、2021年の遺伝子調査によってこのメダカたちが神代の地域個体群であることが判明しています。

2025年には、1989年の保護以来となる「神代植物公園」への里帰りがついに実現しました。現在は植物多様性センター内の情報館にて元気に泳ぐ姿が公開されています。情報館は入館無料で、開館時間内であれば自由に観察することが可能です。

植物多様性センターの情報館では、メダカの水槽展示のほかにも地域の自然や生き物に関する興味深い展示が並んでいます。館内にはアオダイショウの脱皮殻が掲示されており、成長に伴って古くなった皮を脱ぎながら大きくなっていく生態を間近で観察できるユニークなコーナーもあります。

さらに、周辺で採集された様々な植物の種や木の実が並ぶ円形テーブルも設置されており、実際に触れながら形の違いを楽しむことができます。植物標本が並ぶ学習スペースなども用意されており、東京都の野生植物について多角的に学べる施設となっています。


屋外の敷地内にはニホンミツバチの巣箱も設置されており、初夏の豊かな自然の中で多くのハチたちが活発に行き来する様子も見られます。神代の自然とは切っても切り離せない貴重な在来ミナミメダカや地域の生き物たちの姿を確かめに、情報館へ行かれてみてはいかがでしょうか。







