【調布市】深大寺そばが有名になったのは、昔の人の「口コミ」が由来?変わらない味を堪能してきました。
深大寺に初詣に伺った日。
せっかく深大寺に行ったので、「深大寺そば」は食べたいところ。
深大寺周辺には、20件以上の蕎麦屋が立ち並びます。
中には江戸時代(1860年代)から続く老舗もあるそう。
そもそも、深大寺そばがなぜこんなにも有名なのか、皆さんはご存知でしょうか。
実は、もともと「深大寺で作られた蕎麦は美味しい!」という口コミで広がったとされています。
諸説ありますが、農家から奉納されたそば粉から作った蕎麦が、来山者の間で好評だったのが始まりという説や、三代将軍「徳川家光」が鷹狩の途中で立ち寄った際に、賞賛し広まった説、上野寛永寺の大明院法親王に献上し、賞賛された説などが有名。
もともと深大寺周辺は、土の質や湧き水に恵まれ、美味しい蕎麦作りには適しています。
しかし、それらは献上蕎麦として扱われ、どんなに口コミが広がっても、庶民が食べることはできませんでした。
では、どのような経緯で庶民からも親しまれるようになったのでしょうか。
そのきっかけは、1800年代に江戸文化人である蜀山人が、深大寺そばを食べたことだと言われています。
蜀山人は江戸時代中期・後期で庶民の文化・ブームを作り出した人物。
蜀山人の口コミが庶民に伝わったことで、その歴史が現代まで受け継がれることになりました。
1961年には「神代植物公園」の開園で、更に注目されるようになり、現在の「深大寺そば」の人気が確立。
深大寺そばは、その「美味しさ」の「評判」で歴史に名を残してきたと言えます。
そのような歴史をもつ深大寺そばですから、どのお店も独自の拘りやプライドがあり、どこで食べても美味しいです。
今回は、50年以上変わらない味を守る「青木屋」で、お蕎麦を食べてきました。
青木屋の蕎麦は何度か食べたことがありますが、モチモチとしたコシが特徴。
深大寺そばは白っぽいところが特徴で、これは蕎麦の実の真ん中の部分だけ使った高級なそば粉を使用しているためです。
普段食べる蕎麦は黒っぽいので、「そば粉が薄いの?」と言う方がいますが、それは深大寺そばが多くのお店で黒い皮が混じらない「美味しいそば粉」を使用しているから。
青木屋の蕎麦も、白い綺麗な蕎麦です。
初めて深大寺そばを食べる方には、是非ざる蕎麦・もり蕎麦を食べてもらいたいところ。
やはり、冷たい蕎麦は蕎麦本来の香りや食感を楽しむのに適しています。
しかし、冬は暖かい蕎麦に限りますよね。
青木屋は、かけつゆもお出汁たっぷりで美味。
熱々を提供してくださるので、深大寺散策で冷えた体も温まります。
こちらは山菜蕎麦。
プチプチと歯ごたえの良い山菜がたくさん入っており、温かいかけ蕎麦の中で、一番好きです。
青木屋は、上質なそば粉を使用しているにも関わらず、深大寺周辺ではリーズナブルな価格設定。
特に天もりが1,150円で食べられるお店は、なかなかありません。
また、店内は24席のテラスと150席の椅子席を完備。
木の温もりを感じる店内は、席と席の間も広く開放的な雰囲気。
お子様連れも訪れやすいお店です。
また日持ちがする乾麺や生蕎麦、そば粉も販売されています。
筆者も年越しは、こちらの蕎麦をいただきました。
お蕎麦屋さんで食べる蕎麦はもちろん美味しいですが、お家でも美味しく召し上がれます。
こちらは一年中販売されているそうなので、お土産にも。
調布市民でも、深大寺蕎麦を食べたことがないという方は多いと言います。
昔の偉人が絶賛した味を堪能してみませんか。
青木屋はこちら↓